フィエスタ4代目MK6型
4代目となる新型Fordフィエスタが、2014年(平成26年)02月01日(土)に日本でも販売となりました。
ただし、グレード展開は、「1.0Lエコブースト」の6速AT、5ドアのモノグレードのみとなっています。
今後、装備を簡素化した廉価版グレードやマニュアルトランスミッション(MT)設定車などが発売されると日本でもVWポロやプジョー208などのように輸入車としてはメジャーな車種になる可能性を秘めているかと思います。
それでは、もう少し詳しくニューフィエスタをチェックしていきましょう。
個人的には、WRCで目にする車という印象の強い、フォードフィエスタ。
日本ではその名前は一般にあまり浸透しているとは言えないというか、ほとんど知らない方の方が多いフィエスタですが、実は、世界各国で生産されるフォードの世界戦略車で、同じBセグメントでは強豪の多い欧州でも人気を博している車種です。
2012年には、72万台という大きな販売台数を記録し、社名別での販売台数で世界第6位、Bセグメントではトップの実績をたたき出した、ベストセラーモデルなのです。
現行の日本に輸入されるフィエスタは、パッと見、「プジョーの新型車?」と思ってしまうほど、躍動的でスタイリッシュな外観を持つ、欧州テイストなおしゃれなコンパクト。
質感も高く、特に輸入される仕様は、16インチアルミホイールやスポイラーなどが装備される、とてもスポーティな外観が特徴です。
インテリアもとても作りこまれており、大胆なコックピッドの構成と、ポップさを感じさせるメーターまわり、本革巻きステアリング、スイッチ類やシフトレバーの意匠性の高さなど、Bセグメントを超える高級感を感じさせます。
VWポロやプジョー208等と比較しても、引けを取らない仕上がりだと思います。
デザイン的な部分では十分に日本でも受け入れられる車ではないかなと思います。また、荷室もこのクラスにしては、十分な容量が確保されており、後席を倒せばそれなりの大きさの荷物も積める広いラゲッジスペースが生まれます。
パワーユニットは、「1.0Lのエコ・ブーストエンジン」で、このエンジンは3気筒の欧州的なダウンサイジングの流れにマッチしたクラス最高レベルの低燃費とクラスを超えたトルク性能を生み出し、世界で高い評価を得ています。
実際に走ってみると、走り出しはとてもスムーズ。ただし、特に高回転域で安定した走行性能を感じさせ、さらにハンドリングはとても軽いと評判です。
WRCのエッセンスが注入されているような気にさせるトルク感あふれる走りを実感できるようで、小さいエンジンでもとてもパワフルなので、実用だけではなく、走りを楽しめる車と言えます。
総じて、フィエスタは明らかにライバルの欧州車に対しても、アピール十分なモデルであると思います。
海外での販売実績が物語るように、車としての魅力、スペック、評価、ともに高いポテンシャルをもっています。
日本に輸入されるのは1グレードのみですが、ライバル車と比較して、かなりコストパフォーマンスに優れた仕様で導入されます。
各種充実した装備を標準で備えるほか、低速自動ブレーキシステムや7エアバック、リアカメラなどの安全性能も備え、200万円台前半の車両価格となっているので、市場的にも大きな魅力を抱えての登場です。
フォードというブランド力が、フォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツ、BMWなどと比べてしまうと国内では圧倒的に認知されていない気がしますが、かつてのフォーカスのようにフィエスタは、車の良さで十分勝負できる、久々に気になるモデルです。