ハリアー(HARRIER)3代目
- AVU65W型(ハイブリッド)
- ZSU60W型(ガソリン2WD)
- ZSU65W型(ガソリン4WD)
国産車にしてはモデルチェンジ間隔がとても長いトヨタのハリアーが、2013年(平成25年)12月2日にフルモデルチェンジしました。
二代目ハリアーの登場が、2006年でしたので、約8年ぶりのモデルチェンジです。
ハリアーは、SUVと高級車を足して2で割ったようなコンセプトで、全く新しいジャンルを切り開いた車種ですが意外と北米市場で人気がありました。
普段は贅沢な高級車の乗り味を堪能できるが、いざとなればSUVとしてのタフさを発揮できるという2面性が魅力のひとつだと思います。
最新のハリアーは、まずそのエクステリアデザインが大きく変わりました。
新型ハリアーをはじめて生で見た第一印象は、「フェイスがこれまでのハリアーと比較して一番かっこいい!」でした。
フェイスのどこに魅力を感じたのかですが、やはりまずはなによりも洗練されたヘッドライトのデザインといえます。
これまでのハリアーよりもさらにクールな印象を受ける新型ハリアーのヘッドライトはシュッと斜めに細く上がっています。
これがこれまでのハリアーの印象とは違って、現代風といいますか先進的ともいえる印象を与えてくれます。
そしてボンネットからグリルにかけての一体感は、高級感を感じさせてくれます。
先代はどちらかというと全体的に丸みを帯びていて大きく感じられボテッとした印象がありましたが、今度のハリアーは、フロントグリルからリアにかけて、一筋通ったかのような直線をイメージさせ、キリッとした印象を受けます。
この辺は人それぞれの好みが分かれるところかも知れませんが、私は引き締まったシャープな印象の新型ハリアーも悪くないと思います。
いや!何だか違和感があるというかたも、しばらくすれば見慣れてきて、好印象に変わるかもしれません!?
ホイールベースは先代より短くなり、全体的なボディのサイズは少し小さくなりましたが、逆に居住性は良くなっています。
やはり日本国内での取り回しを考えると、先代のボディサイズでは少々持て余す場面があったのかも知れません。
気になる点としては、やはり高級車というジャンルに入るので、その価格となります。
ハイブリッド仕様の最高級4WD車だと500万円近くになってしまいますが、FF車だと280万円弱と比較的手に入り易くなる車種もあります。
街乗りしかしないしお手軽に高級車に乗りたいという人には、GRAND(ガソリン車)2WDがピッタリの選択となるのではないかと思います。
ライバル車としては、日産のムラーノやスカイラインクロスオーバーなどが挙げられると思いますが、もともと希少なジャンルなので、比較対象が限られてしまいます。
購入時にぶつけてみる車種としては、ホンダのCR-Vやスバルのレガシィアウトバックなども含めることも可能かもしれないですが、ラグジュアリー感からするとハリアーに軍配が上がります。
新型となったハリアーのインテリアも大きな特徴の一つで、そこにも先進の技術が盛り込まれています。
特にタブレットコンピューターを操作するかのようなタッチ式のスイッチやパネル類、ブルーが鮮やかな近未来的なデザインのメーター、情報が分かりやすく認識できるマルチファンクションメーターなど、まさに運転席というよりコクピットといった方が適切な感じです。
そのなかでも一際目を引くのが静電式ヒーターコントロールパネルでしょう。
空調などの各種操作スイッチを静電式スイッチ化した新型ハリアーはまさに先進的で高級感も倍増しています。
静電式ヒーターコントロールパネルは人によっては好みがわかれるとも言われていますが、新型ハリアーの静電式ヒーターコントロールパネルを見ればこれまでのものとはまた違ったイメージを受けるでしょう。
なぜそうしたイメージを受けるのかですが、やはり新型ハリアーの場合他の内装部分と静電式ヒーターコントロールパネルが違和感なく一体化しているからといえます。
むしろ静電式ヒーターコントロールパネルでなければ違和感を受ける…といっても過言ではないかもしれません。
さらにシートにも高級感があり座り心地も良さそうで、SUVならではのシートアレンジも多彩で色々なシーンに対応可能でしょう。
自動ブレーキなどの安全面も当然充実していて、ハイブリッドシステムもますます成熟度を増しており、死角無しといった素晴らしい車に仕上がっています。
クルマで行こうの岡崎五郎氏もホンダのオデッセイ(ほぼ同時期に新型に移行)とハリアー、どちらを購入するかと言えば、新型ハリアーとおっしゃっていました。
まぁ、ライバル関係にはない車種ですが…。