ヴォクシー(VOXY)3代目
- DAA-ZWR80G型(ハイブリッド)
- DBA-ZRR80W型(ガソリン2WD)
- DBA-ZRR85W型(ガソリン4WD)
※基本的にノア(NOAH)3代目も同じ構成です。
トヨタのミニバン、ノアとヴォクシーが、2014年01月20日(月)にフルモデルチェンジして発売されました。
まず一目見て思ったのはエクステリアの力強さと豪華さが旧型よりも増しているなということです。
同じトヨタの高級ミニバンであるアルファードおよびヴェルファイアを彷彿とさせる印象で、ノアはアルファードの、ヴォクシーはヴェルファイアの弟分といった印象を受けました。
スタイリングにまず目が行ってしまいがちですが、室内の質感もかなり良くなっていて、チープな感じはないと思いました。
シートの造りもしっかり感があり、アレンジも多彩でこれまで以上に良い感じです。
これまでのノア・ヴォクシーは、ファミリーユースの使い勝手がいいお気楽なミニバンという感じだったのが、一気に高級路線へ走り出したかもという感があります。
かといってそれが悪いことではなく、正常な進化という範疇であり、それまでのユーザーが離れて行ってしまうものではなく、更に魅力的になって、ますます引き付ける結果になるのではないかと思います。
新型車では、室内空間が更に大きくなっており、特に室内高は先代モデルよりも60mmも高くなってます。
一口に60mmというのはとても大変な数字でありホンダのステップワゴンよりも床が低いそうですが、燃料タンクの形状や配置などかなり設計には苦労されたとのことです。
そして今回のモデルチェンジの最大の目玉は、このクラスのミニバンとしては初のハイブリッドシステムの導入でしょう。
ファミリーユースにおいては、人がたくさん乗れること、荷物がいっぱい積めることが大きな条件となりますが、すると車重も重くなり、結果として燃費が悪化します。
このような車こそ燃費の向上のためにハイブリッドでカバーするというのは自然な流れということでしょう。
ハイブリッドではない普通のガソリン車もアイドリングストップ機能の導入など細部に渡って改良を重ね燃費性能が上がっているようで、魅力的ではありますが、私が買うなら!やはりハイブリッド車を選ぶと思います。
まだ試乗していないので、推測にはなりますが、加速とか静粛性などにおいてもハイブリッド車が優位なのではないかと思います。
それとガソリン車のアイドリングストップ機能では、停車時にブレーキペダルを踏み続けていないとエンジンが停止してくれないのに対して、ハイブリッドモデルならサイドブレーキでもエンジンストップしてくれるので、利便性が良いです。
ノア・ヴォクシーのライバル車としては、日産のセレナ、ホンダのステップワゴンなどが挙げられますが、ハイブリッド車の投入でノア・ヴォクシーが一歩リードした感じです。
日産のセレナには、Sハイブリッドもありますが、本格的なHVという点で、ノア・ヴォクシーに軍配が上がると思います。
ところでノアとヴォクシーどちらにするかとなるとこれが非常に悩ましいところです。
なにせ性能面での違いはないので、あとはスタイリングの好み次第だからです。
それと一応、販売チャンネルの違いはあるので、販売ディーラーと自宅との距離も関係もあるとは思いますが、それ以上に車の印象というの重要ですから!
私としては、シャープな感じのヴォクシーかなと思いますが、おそらく家族内(家内や子供)では、比較的柔らかい印象のノアがいいと言う意見もあり、実際に購入するとなると頭を悩ます一因に!
それはそれで、贅沢な悩みですが…。
あとは、装備面ですが、利便性の良さそうな曽比としては、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動的に切り替えてくれる「オートマチックハイビーム」をGに標準装備。ただし、他のグレードにはメーカーオプションでの設定もないのが、ちょっとですね。このクラスでも個人的には欲しい装備ですので。
それと近頃は、予防安全も車種選びでは重視されるかたが増えてきているのですが、いわゆる自動ブレーキ系の装備が、オプションでも準備されていない点は、日産のセレナと比較すると劣っているので、より安全性能を重視するならセレナかなとも思います。
それとカメラ類も選べるのは広角カラーバックガイドモニターのみで、セレナのアラウンドビューと比較する「う〜ん」って感じです。
もちろん社外品を取り付けることも可能なので、純正に拘るかそうでないかという面でもあります。
いずれにしてもライバル車を選ぶのか、またハイブリッドを選ぶのかというのは、予算や好みの問題ですので、車を買い替える際には、いろいろな要素を比較してみてください。