車買取へ車売る時の消費税
個人間で売買する個人売買であれば、消費税を気にする必要はありませんが、車買取業者へクルマを売る場合には、消費税は関係してきます。
ただし、ほとんどの車買取業者では、消費税込みで査定額および買取価格(以下、買取価格)を提示しているので、多くの売り手の方は消費税について意識されていないのではないかと思います。
でも実際には、買い取り価格の中に消費税が含まれているので、消費税のことも頭の隅で良いので入れておいてください。
理由は、価格交渉の際に消費税のことに触れることで、少しでも愛車の売値を高くするためです。
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消費税に対する知識不足または、個人からの買取なので消費税は関係ない等、曖昧にされることもあるので注意。詳しく調べたい方は、「個人 買取 消費税」等で検索するか、国税庁の免税事業者や消費者から仕入れたときを参考にしてください。
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例えば、査定の結果100万円の買取価格を提示されたとします。
この100万円には、消費税(5%)が含まれているので、車両本体の買取価格は、約95万2千円です。
今後、消費税率が8%、10%となった場合、同じ買取価格であるなら、車両本体の買取価格は、約92万5千円(8%の場合)、約90万9千円(10%の場合)となります。
視点を変えると、車両本体の買取価格は、約95万2千円であるなら、買取価格は、約102万8千円(8%の場合)、約104万7千円(10%の場合)でなければなりません。
少し分かりにくい部分ですので、具体例を挙げてみます。
査定の結果300万円の買取価格を提示されたとします。
消費税(内税)の場合の車両本体の価格は、約285.7万円で消費税分は、約14.3万円です。
その価格での買い取りで納得して、契約が成立!
その買いとられた車は、オートオークションへ出品され、330万円で落札されたとします。
※以下オートオークションをオークションと記します。
そうなると買い取りした会社の利益は、どのくらいになるでしょうか?
細かいことは考えないとして、330万円−287.5万円=42.5万円の利益を手に入れたことになります。
消費税のことが頭にない、自動車ユーザーさんの立場で考えるなら
330万円−300万円=30万円と考えがちですが、実はもっと利益が出ているのです。
もし商談の過程で、オークションデータを見せながら、オークションでは〇○○万円で取引されているので、今提示している価格が妥当(限界)であるといったような話をされたり、他の会社でも同じデータを見ているので、これ以上高い価格で買い取りしてくれる所はないですよ!等といって、提示している価格が何処でも限界だと説得されないようにしてください。
説明自体はウソではないとも言えなくもないですが…、オークションでの取引価格は、消費税抜きの価格です。
落札した業者は、330万円加えて消費税も支払うのです。
5%であれば、別途16万5千円の消費税です。
そのような説明で同意を求められたら、消費税のことを思い出してください。
そのオークションデータの価格には消費税が含まれている?いない?聞いてみてください。
そして、その300万円の査定額(買取額)は、本当に妥当(限界)なのか疑ってください!
もう少し上乗せしてもらって、契約をまとめられる可能性があるかも知れないし、それ以上の価格で買取りしてくれる業者が他にいるかもしれないですよ!
それと電卓でもないと消費税を抜いた価格が幾らになるのか直ぐには分からないと思うので、査定時には電卓の準備も忘れずに!
携帯電話やスマートフォンにも計算機能が付いてます。
計算方法は、査定価格÷1.05(5%の場合)です。
※8%なら1.08、10%なら1.1
200万円なら、200万円÷1.05=190.476...円が車両価格です。
この価格とオークションでの取引価格を比較ですよ!
またオークション取引価格の話が無い場合でも、提示された査定額に対して、消費税込みですよね!と一言。
もう少し頑張れますよね!と査定額の上乗せを迫ってみましょう。
それとここでは、消費税のみについて考えましたが、その他、自動車税の未経過分なども買取価格に含まれることが大半ですので、その辺りにも注意してください。
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