平成26年度の税制改正大綱
政府与党は、平成25年12月12日に、平成26年度の税制改正大綱を発表しています。
その税制改正大綱の中の自動車課税に注目してみると、平成26年4月より税率改正が行われる消費税の増税（５％から８％）前に新車を購入した方が得なのか、それとも増税後が得なのか判断できます。
まず増税となる費目を見てみると、平成26年度に限りれば、消費税の３％分のみです。
ただし、確定している増税があり、それは軽自動車税です。
軽自動車税
平成27年の4月1日以降に購入する軽自動車から軽自動車税が引き上げられます。
それと長く１台のクルマを大切にのるのも個人的にはエコかなと思いますが、税制上は、古い環境によくない軽自動車は、増税に！
| 区分 | 現行 | Ｈ27.4.1以降に取得した軽自動車 | 最初の新規登録から13年を経過したした軽自動車※1 | |
| 四輪以上 | 乗用・自家用 | 7,200円 | 10,800円 | 12,900円 |
| 乗用・営業用 | 5,500円 | 6,900円 | 8,200円 | |
| 貨物用・自家用 | 4,000円 | 5,000円 | 6,000円 | |
| 貨物用・営業用 | 3,000円 | 3,800円 | 4,500円 | |
| 三輪 | 3,100円 | 3,900円 | 4,600円 | |
※１：平成28度分以降より
次に減税分をチェックしてみると…
自動車重量税
エコカーの自動車重量税が免除されます。
具体的な内容は、平成26年の4月1日以降に新規検査（新車登録）した時に、重量税を免除された場合、最初の継続検査（３年後１回目の車検）の時に、また重量税が免除されます。
ですので、新車購入して初めの車検は受けるよ！という方は、最初の車検費用が安く済むので、二度おいしい思いが出来ます。
自動車取得税
平成26年の4月1日以降に取得（購入）する自動車が、平成22年度燃費基準を満たしていると、自家用（軽自動車を除く）の場合、現行の５％から３％に引き下げられます。
また、営業用の場合は、現行の３％から２％に下がります。
さらに、エコカー減税対象車の減税率が変更になります。
現行７５％減税対象車は、→８０％へ
現行５０％減税対象車は、→６０％へ
新車購入なら
購入する車種およびグレードによって、増税分と減税分で、どちらが得なのかは変わってきますので、購入しようと思っている車種を良く確認して、購入のタイミングを見極めましょう。
一例として、私の場合で検証してみます。
現在購入を検討しているのは、ダイハツのタントカスタムです。
欲しいグレードは、ＲＳのＳＡで、駆動方式は４ＷＤにしようと思っています。
納車（登録）が３月内に間に合うか間に合わないかは、とりあえず考えずに、自動車課税と消費税に限って損得を出します。
| 現行 | 平成26年度 | 差額 | |
| 消費税 | 83,381円 | 133,410円 | ▲50,029円 |
| 自動車重量税 | 0円(免税) | 0円(免税) | 0円 |
| 自動車取得税 | 0円(免税) | 0円(免税) | 0円 |
| 軽自動車税 | 7,200円 | 7,200円 | 0円 |
初回車検の重量税 |
5,000円※1 | 0円※2 | 5,000円 |
※1：３年後も現行と同じ税率と仮定した場合
※2：３年後の車検で、免除されるという意味
「タントカスタムＲＳのＳＡ４ＷＤ」の場合、エコカー減税によって現時点で、取得税も重量税も免税なので、ほぼ消費税が上がった分だけ損をすることになりそうです。
さらに平成27年度（４月1日以降）に購入するとなると、軽自動車税が以後、10,800円の適用となるので、軽自動車を買うなら平成26年度中（4.1〜3.31）が良さそうです。
仮に10年乗るとすれば、(10,800円−7,200円）×10年＝36,000円の差です。
さらなる値上げも考えられますし！
エコカーの場合
すでに自動車重量税や自動車取得税が軽減されているので、平成26年度の自動車課税で少し減税されたとしても、減税効果は薄いので、消費税が上がる分だけ車買い替えや購入時の負担が増えると考えられます。
現在販売されている車の内、エコカー減税対象外の車の割合がどのくらいなのか？というより販売台数に対してのエコカー減税対象外の車の割合といったほうがよいでしょうか、正確な統計は把握していませんが、エコカー減税対象車が売れている割合の方が圧倒的に多いのではと推測すると、多くの方が消費税の増税による負担増となると思います。
こう考えると４月以降、いっきに新車販売台数が落ち込むと推測できます。
ただし、軽自動車に限れば、来年の今の時期（１月〜3月上旬）に少なからず、軽自動車税の増税に対する駆け込み需要は出ると思いますが…。
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