フランス車売るなら
あくまで2013年の新車の販売台数から見た需要予測ですが、プジョー年間約6千台、ルノーで約4千台、シトロエンにおいては、約3千台と販売台数が少ない点を鑑みると、中古車市場においての需要も少ないと推測出来ます。
人気のドイツ車ブランドですと、2012年比で大きく販売台数を伸ばしているのに対して、ルノーとプジョーは微増、シトロエンに置いては前年比8割にも届かない状況です。
もちろんコアなファンは要るのですが、なかなか中古のフランス車を購入しようという新たな需要は限られています。
またこの辺は、価格にも左右される要素です。
BMWやベンツ、フォルクスワーゲンと比較して、割安感があれば検討の余地はありますが、初めて輸入車の購入を、しかも中古車でということになるとフランス車を選ばれる方の割合は少ないと思われます。
あくまで個人的な見解で、個人的には凄く興味のある車種もあったりしますが、リセールのことを考えてしまうと中々手を出しづらいのも事実です。
フランス車の買取相場は高い?安い?
前述したとおり、なかなか厳しいというのが個人的見解ですが、実際の取引価格も合わせてチェックしてみます。
ただし、中古車の場合の相場は、貴金属類などのように1gが2千円のように明確なものでないということをご理解ください。
それでは、プジョーで見てみます。
初回の車検前を想定して、3年落ち位のプジョー207の相場を確認します。
売れ筋となるグレードは、シエロやスタイルといったところでしょうか?!
とりあえず3万キロくらいの条件でと思ったのですが、取引データ(中古車業者間のBとB)では走行距離が1万キロ台が一番多いです。
また、シエロのほうが大分車両本体価格が高かったと思うのですが、取引価格的にはスタイルもシエロも似たような印象です。
そして、気になる取引価格ですが、100万円くらいが上限で、シエロ8千キロで70万円なんてものも(汗
これは、あくまで中古車業者が取引する価格ですので、買取価格ともなると、そこから20万円くらい下ですから、ちょっと1回目の車検で手放すのは怖いです。
次にスポーツ系のグレーであるGT及びGTiもチェックです。
こちらは、流通量が少なめですが、GTだとシエロやスタイルと変わらない感じです。
GTiですと、少し高くなりますが、1割から2割くらいのアップです。
でも新車時の車両本体価格が、300万円近くすることを考えると、差はないともいえます。
いずれにしても正直なところ、安いな!というのが率直な感想です。
次はルノーをチェックです。
ルノーでの売れ筋というか、データが多い車種は意外といってよいのか、カングーです。
日本車のミニバンでは、マニュアル車が無いのに対して、カングーでは5MTがあるので、コアな需要がある車種と言えますが、売るということに視点を置いた場合はどうか?
プジョーの207と比較すると悪くはない印象です。
同じく初回車検を想定してみると、カングーに置いては3万キロオーバーの個体が多いです。
それでも取引価格の方は、130万円くらいとなっていて、確かカングーの場合は、一番高いグレードでも250万円していなかったことを考えるとプジョー207よりは断然イイ感じです。
実際の所、同じフランス車でも明暗が分かれるので、フランス車の買取相場が低いとは断定できませんが、多くの車種では207のように結構痛い売却価格となるケースが多いように思います。
フランス車を購入したら出来るだけ長く乗るのが吉かと…、あくまで売る時の価格を考えた場合です。
それでも売らなくてはならない時は来るので、売却する場合は、取引相場に出来るだけ近い価格で売る努力は欠かせないですね。
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